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証紙/本場結城紬

リサイクル着物を購入される方の中で、最もご要望の多いのが日本の伝統工芸品の目利きです。
つまり本物か偽物かです。
中でも本場結城紬の目利き依頼は一番です。
それはリサイクル品の着物の中でも、売り買いの価格がとても高価だからです。
高価だからこそ偽物も多く、まぎわらしい偽物の証紙まで付いています。
買ってみたはいいけれど、やっぱり本物か偽物かが気になるというところでしょうか。
そのような中、リサイクル着物を取り扱う業者は昔からの古物商の方々が多く、着物の取り扱いに慣れていませんので、新品の反物状態(証書付き)とは違って、お仕立て済みになってしまっていたらほとんど目利きはできません。
だからこそ証紙の有無を重要視します。
しかし、少なくとも呉服屋さんの中には、証紙がなくても目利きができる方が多くいます。
その目利きは次の通りです。
1)日本の重要無形文化財の本場結城紬とは。
2)本場結城紬卸商協同組合が定める結城紬とは。
3)上記の成り立を考える。
これらを見て確かめればほとんどが目利きできます。
今回は、上記1)〜3)にプラスして本場結城紬の目利きをレポートしてみます。
【本場結城紬の目利き】
ページが開かない場合のURL:http://www.kimono-kura.jp/yuuki.html



本場大島紬の絣とマルキについて

大島紬の絣の細かさを表す単位で、絣自体は一元絣(手裏剣マークのように絣が交差して織られた絣)と、カタス絣(Tの字のように織られた絣)があります。
大島紬の経糸の本数は通常1240本で構成されていて、織物は80本の経糸をまとめて一単位で数え、それを1算(ヨミ)といいます。
経糸が1240本ということは、ヨミで割ってみますと15.5算と置き換えることができます。 しかし織物には両耳端があるので、1240本の両耳端(40本×2)を除いた糸数は1160本になります。
だから、一反を構成する1160本の経糸総本数に対して経絣糸がどれだけ入っているかを求めるわけです。(手間と技術を調べる。)
7マルキ一元絣注目!
例えば、7マルキ一元絣は地糸が2本、絣糸が2本、合計4本の繰り返しで織られます。 このうち絣糸の割合は2÷4=0.4(50)%ですから、経糸の総本数1160本に割り当てると経絣糸の総本数は580本になります。
580(経絣糸の総本数)÷80(一算)=7.2
小数点以下を切り捨てると7になり、奄美方言で7マルキとなるのです。
因みに、経絣糸の割合の最高は9マルキ一元絣の66%です。(絣糸2・地糸1)
この9マルキ一元絣が”技術的”に最高の大島紬となり、絣の多さから製造は困難を極め、価格もそれに見合った高価なものになります。
でも、そもそも絣づくりから織り上げを継承できる人、9マルキ一元絣はもちろん、7マルキ一元絣を織り上げる職人が最近はいません。
逆に5マルキ一元絣より下はマルキとは呼称しません。
地糸が4本になれば二元越(フタモトゴシ)といいます。
(7マルキ一元絣)



(マルキ換算表)



マルキのことを少し理解いただけたと思いますが、なにか腑に落ちないと思われた方もいると思います。 そうです、一元絣に対してカタス絣があるからです。
カタス絣は同じようにマルキで換算すると、実際には一元の半分くらいしか絣糸が使われていません。
従来大島紬は一元絣を基本にして織られていました。
しかし、手間が省け絣糸も半分くらいで織れるカタス絣に、ほとんどの織元や、有名ブランドなども移行してしまいました。
(ネットにおけるリュース品の本場大島紬の多くは9マルキマタス絣。)
そうなると、新しい方式(手抜き方式)であるカタス絣は、9マルキカタス絣が最高峰と言われても、マルキ換算をしますと5マルキ一元絣にも及ばず4マルキ絣ほどしかなく、どうしても一元絣に劣ることになってしまいます。
だから実際は4マルキしかなくても、マルキ一元の最高峰イメージで、無理やりに『9マルキのカタス絣』と『9』をつけて表現したのです。
厳密にいえば偽物の9マルキなのですが、大島紬の産地ぐるみで決めたことなので今や標準規格です。
他に『9マルキ式』などという紛らわしい呼称もありますが同じことです。
いかに一元絣の大島紬が伝統工芸品として、本場大島紬の礎を築いてきたかをお伝えしました。

(5マルキ一元絣)




(7マルキカタス絣と9マルキカタスの違い)





織 証

ネットオークションでの織証の有無。
西陣の渡文(No37)製品の取り扱いにおきまして、ネット販売や各オークションサイトを拝見していますと、よく品物に織証(生地に社名を織り込んでいる。)が無いから偽物!? ではないかとの質問を目にしますが、全ての渡文製品に織証を織り込んでいるわけではありませんので、織証が無いからと言って偽物ではと決めつけられません。
写真のようにお仕立前にはシールなどで表示されていましても、お仕立後にはシールなどは取り去ってしまいますので、最後は購入店の信用に依存することになります。

(お仕立前のシールの場合)



(帯自体に織り込みの場合)



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